"生(なま)の人間の生活に密着した憲法公法学"と
"国民の目線に立って法律学的知見を駆使する法曹の養成”
とを志向する"      
                 
 竹中 勲(同志社大学法科大学院教授〔2004年4月より〕

 私の専攻は憲法公法学です。必修科目の1L「公法講義U(人権)」、2L「公法演習T」〔憲法演習〕、3L「公法総合演習」〔憲法行政法総合演習〕において、多くの受講院生と接する機会に恵まれています。
私は、日本国憲法の核をなすのは憲法13条であり、同条前段は個人の尊重原理=個人を基点とする適正処遇の原理を宣明したもの、同条後段は生命・自由・幸福追求権=自己人生創造希求権(判断能力が十分な個人も不十分な個人も欠如した個人も、障害がない人もある人も、女性も男性も、子どもも高齢者も、いずれの個人も自己の人生をつくりあげる権利〔constitutional right to the pursuit of creating one’s own life〕を生まれながらにして享有すること)を宣明したもの、と解しています。この憲法解釈は、司法制度改革審議会意見書
(http://www.kantei.go.jp/jp/sihouseido/report/ikensyo/)にいう「法曹は社会生活上の医師である」との理解と通底するところがあります。新司試合格をめざす学習の重要性とともに、“少し遠くを見据えてじっくりと憲法を学び考えること”の重要性を痛感し、選択科目として応用ゼミ「高齢者法〔の憲法学的検討〕」を開講しています。
同志社大学法科大学院において良き法曹をめざして学習するという「幸福の追求」を懸命かつ真摯に行う受講院生に接する機会、および、本学の恵まれた環境のもとで教育・研究を行う機会を与えていただいた大いなる力(big power)に感謝しつつ、21世紀を生きる者の一人として、研鑽を重ねてまいりたいと考えています。
なお、2008年に、受講院生の協力を得て、ホームページ『竹中憲法サロン』を開設しましたので、御笑覧いただければ幸甚に存じます。



Interview(「2009同志社大学法科大学院パンフレット」13頁参照)